事件

相模原障害者施設殺傷事件 。植松聖の現在と共感を生んだ理由

相模原障害者施設殺傷事件

2年前の2016年に 神奈川県相模原市にある障害者福祉施設「神奈川県立 津久井やまゆり園」で、この施設の元職員・植松聖(当時26)の凶行によって19人の入所者を殺害した事件がありました。

この相模原障害者施設殺傷事件は、戦後最悪の殺人事件と言われ、「障害者は不幸を生むことしかできない」と供述しました。

この犯人である植松聖(ウエマツサトシ)は殺人などの罪で起訴されました。

重度の障害者は安楽死させた方がいい」という独善的な主張を持ち、凶行に及びました。

逮捕後もこの持論は何も変わっていません。

本来はこれだけの事件を起こしている以上〇刑以外の刑罰はあり得ないとされています。

しかし、植松聖は現行犯逮捕ではなく自首しています。

なぜ自首をしたかというと、刑法42条では罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に、自首したときにはその刑を軽減するというものがあります。

つまり、逮捕された植松聖は減刑をされる可能性もあったのです。

さらに現在も問題視されている、刑法39条が植松聖に適用される可能性があります。

その内容は、心神喪失者の行為は、罰しない。2項心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

というものです。

これが非常に厄介で、犯行自体は短時間であった以上、冷静に行われていると考えて良いでしょう。

つまり心神喪失とは考えにくくなります。

しかし、心神耗弱の可能性があるため弁護士もこれを主張し、精神鑑定もされることになるのではないでしょうか。

他にも色々と診断や調査をしなくてはならないことが多いため、いつ〇刑確定になるか分かりませんし、無期懲役になる可能性もあります。

 

現在の居場所

2018年現在、横浜留置支所に拘置されています。

現在は取り調べなどから新たな発言をし、話題を呼びました。

今回の事件に関しては、突然のお別れをさせるようになってしまって、遺族の方には心から謝罪したいと思います』と語っています。

現在も犯行時に発言した内容を訂正するつもりもないようですし、反省していない様子ではないかと思います。

 

2017年の時にも、「あの時、自分が笑ってしまったのはマスコミの人波が突撃してきたためでした」と警察車両で連行される際に笑っていた理由を尋ねると、植松被告人は笑みを浮かべ、そう発言しました。

逮捕された時は金色の短髪だった植松被告人ですが現在は大部分が黒くなった長髪を後ろで束ねており、日焼けしていた肌も白くなっています

逮捕当初の報道ではテンションが高そうなイメージでしたが、実際は表情も話し方も穏やかだったそうです。

ただ、穏やかな雰囲気と裏腹に、植松被告人が発する言葉は強烈でした。

意思疎通のとれない方々は安楽死させるべきだと思います

障害者に対する考えを聞くと、植松被告人はアクリル板越しに筆者の目を見すえ、はっきりした口調でそう言いました。

なぜ、そう思うのかと質問すると、「意思の疎通がとれない方々は様々な不幸の源になっているからです」と即答しました。

では、何がどう不幸の源になっているのでしょうか。

簡単に言いますと、人に迷惑をかけ、物資や食糧、マンパワーを社会から奪ってしまっているということです

迷いなくそう語った植松被告人。

そして、植松聖は医者に対して、ヒトラー思想が下りてきたとなどの発言をしているようです。

知的障害者の暗殺と聞いて思い浮かぶのが、ヒトラー率いるドイツの「T4作戦」。

今回の相模原事件と似ている部分があることがわかります。

https://anohito-genzai.com/uematsu-satoshi-imagenzai/2

https://www.bengo4.com/c_1009/n_7563/

共感を生んだ理由

今回の事件を受けて語られるようになった言葉のひとつに「優生思想」というものがあります。

これは優れた子孫の出生を促し、劣った子孫の出生を防止することで、民族の質を高めると考える思想の事です。

ナチス政権下で精神病者、障碍者に対する断種などが有名ですが、実は日本でも1996年まで優生保護法があったように、その思想はつい最近まで私たちの身近に存在していました。

植松聖の「人類のために」障害者を殺害するという発想も、共感した人々は、この優生思想に影響されたものなのです。

もちろん、現在は優生思想はタブー視されています。しかし、一部の人々がシンパシーを感じてしまうように、それを抑えきることは難しいのです。

実際に当初植松聖をヒーローと称した人々が多くいました。

神奈川県警には「いつ植松に面会できますか?」という問い合わせが重なっており、その中に「労いの言葉をかけたい」とか「応援してるので、差し入れしたい」といったことを述べる者がいたといいます。

事件内容は残虐極まりない物でしたが、ネット上にも植松容疑者を称える声は見られました。

Twitterでは「よくやった」などと信じがたいつぶやきが続出、「遺族は自分で面倒見きれないから、金を払って施設に押し付けてたんだろ。〇してくれた植松に感謝すべき」

「人に危害を加える重度障害者に、人権なんて与えなくていい。犯人はよくやったと思う」

「植松はぶっちゃけ、障害者という税金食い潰すだけのやつらを〇処分した英雄」と、信じられない発言がありました。

ネットは匿名で出来るため無責任に書く幼稚な言動が多いのも日本のネット社会の特徴ではありますが、植松聖は事件前にヒトラー思想に共感すると発言したことが伝えられています。

これが同様に短絡的な思想の持ち主の共感を呼んでしまったのではないでしょうか…

ただ、中には「知的障害者による犯罪被害者」で、心情の深い部分で植松容疑者を支持してしまう人もいます。

数年前、重度の知的障害者に顔面をカッターで傷つけられ、いまも鼻の下からアゴにかけて傷跡が残る20代女性は「心情的に、どうしても植松容疑者を支持してしまう」と語っています。

女性は通勤途中に知的障害者の男性が泣きながら歩いているのを見かねて声をかけたところ、カッターで顔を切られました。

しかし、男性は「心神喪失者の行為は、罰しない」などと規定される刑法39条に沿った刑事責任能力の喪失と判断され、無罪になったというのです。

女性は女優の中越典子にも似た美人だが、顔に大きな傷を負ったことから「コンプレックスになって仕事も辞め、恋愛もできず引きこもりになってしまい、知的障害者を憎むようになった」と言います。

このように刑法そのものの見直しも必要であると感じますし、人の心情などの様々な視点からもう一度考え直す必要があるのではないかと考えます。

http://news.livedoor.com/article/detail/11854283/

http://www.cyzo.com/2017/01/post_31103_entry_2.html